東京都立豊多摩高等学校「金融教育公開授業」実施報告(2023年12月21日、2024年1月19日開催)
主催:東京都立豊多摩高等学校
東京都金融広報委員会
都立豊多摩高等学校は、「豊かな人間性と確かな進路実現」を掲げ、自主自律、文武両道を校風とする伝統校です。
2023年12月21日(木)に、同校生徒を対象として、森永康平氏を講師とする講演会を行いました。
また、2024年1月19日(金)に、同校生徒を対象として対面とオンラインを併用したハイブリッド方式により金融教育公開授業を行いました。
- ▼ 参加者内訳:
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- 金融教育公開授業
- 生徒36名、外部参加者7名、教員9名、オンライン参加者10名、東京都金融広報委員会2名、合計64名
- 講演会
- 生徒:292名、教員9名、当委員会3名、合計304名
1.公開授業
高校2年生を対象として、資産形成における金融商品の選択というテーマで公共の授業を行いました。
授業では、生徒は投資家と販売員に分かれて、販売員役の生徒は、金融商品を投資家役の生徒に販売するための営業トークを行います。予め用意された3つの金融商品のなかには、詐欺的な金融商品が含まれており、投資家役の生徒は、詐欺的な金融商品を売りつけようとする販売員に騙されることなく資産形成に役立つ金融商品を選べるか、というロールプレイングゲームを行いました。
この授業を通じて、金融商品の選択においては「儲かる商品」を選ぶ前に、まずは「詐欺でない商品を選ぶ」ことが大切であり、「絶対に儲かる」などの販売員の甘い言葉に騙されることなく、批判的精神を持って、契約内容についてしっかりと検討を行うことが大切であることを学びました。 また、金融詐欺に騙されてしまったときは、消費生活センターの窓口(188番<いやや>)に電話すれば相談可能であることを確認しました。
(写真1:公開授業「消費者教育の視点を踏まえた金融教育の授業実践」の模様)
2.講演会
森永康平氏から「これからの時代に求められる金融リテラシーとは」と題する講演を頂きました。同氏は、モノの価格決定のメカニズムを需要と供給の関係に着目して話されたほか、投資詐欺の被害者にならないために注意するべきことについて、特にSNSを中心に具体例を挙げながら話されました。
参加者は同氏の分かりやすい講演に熱心に聞き入り、金融リテラシーを深めることができました。
(写真2:講演会「これからの時代に求められる金融リテラシーとは」の模様)
3.プログラム
2023年12月21日(木)
- 10:30~12:20
- 講演会「これからの時代に求められる金融リテラシーとは」
講師 森永康平氏
2024年1月19日(金)
- 10:30~11:20
- 公開授業「消費者教育の視点を踏まえた金融教育の授業実践」(公共)
東京都立豊多摩高等学校 主任教諭 井波祐二