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知るぽると 東京都金融広報委員会

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筑波大学附属中学校「金融教育公開授業」実施報告(2023年2月8日開催)

主催:筑波大学附属中学校
東京都金融広報委員会

筑波大学附属中学校は、「強く正しく朗らかに」との校訓のもと、調和的な心身の発達と確かな知性の育成、ならびに豊かな個性の伸長を図るとともに、民主的社会の一員として人生を主体的に開拓し、すすんでは、人類社会の進展に寄与することができる人間を育成することを目指しています。

2023年2月8日(水)に金融教育公開授業を開催し、同校3年生を対象とする公開授業と研究協議会を行いました。

▼ 参加者内訳:
対面参加者:
外部参加者13名、開催校教員4名、同校生徒22名、東京都金融広報委員会4名
オンライン参加者:
外部参加者4名、同校生徒1名、東京都金融広報委員会1名
合計49名

1.公開授業

「よりよい社会を創造するためのリスクマネジメント」をテーマとして、公開授業を行いました。授業では、事例を設定しそれが持つリスクの意味や対処法を考え、創造的な解決のあり方を考察しました。生徒自身の将来像についても考え、発表する機会を設けました。

授業の冒頭、5つの社会的課題が提示され、生徒はリスクの評価、自らの選択をパソコンに入力しクラスで共有しました。そのうえで、生徒は各課題の内包するリスクへの創造的な対処法について自らの考えを述べました。クラスメートや先生との対話のなかで、既存の枠組みにとらわれず、事実を多面的・多角的に考察し、別次元の解決方法を創造する発想を学習することができました。

公開授業「よりよい社会を創造するためのリスクマネジメント」の模様①

(写真1:公開授業「よりよい社会を創造するためのリスクマネジメント」の模様①)

公開授業「よりよい社会を創造するためのリスクマネジメント」の模様②

(写真2:公開授業「よりよい社会を創造するためのリスクマネジメント」の模様②)

続いて、「未来の企業を構想する活動を通して金融リテラシーを効果的に習得・向上させる方法の研究」をテーマとした公開授業を行いました。未来のあるべき姿を具体的にイメージし、そこを起点として遡って現在行うべきことを考えるバックキャスティングの考え方を使って、生徒たちは社会的な課題について主体的で創造的な解決方法を考えました。

2.研究協議会および指導講評

次に、「よりよい社会を創造するためのリスクマネジメント~バックキャスティングで考えるよりよい社会と金融教育~」をテーマとして、研究協議会を行いました。未来をどのように生きようとするのか、を起点として、金融教育で得られた成果も活かしながら、よりよい社会づくりのために今できることを考え、探究を続けることが大切である、との研究報告がありました。その後、参加者と講師との間で活発な質疑応答が行われました。

研究協議会の後半、玉川大学教育学部の樋口雅夫教授から、未来は今よりも必ず良くなる。それを実現するための材料は身近なところにあり、先生は生徒たちを上手に導いてそれに気付かせることが大切であって、今回の授業はそれをうまく伝えており、大変有意義なものであると講評されました。

写真3:研究協議会の模様

(写真3:研究協議会の模様)

3.プログラム

13:10~15:00
公開授業「よりより社会を創造するためのリスクマネジメント」(総合的な学習の時間) 筑波大学附属中学校主幹教諭 関谷文宏
15:20~16:20
研究協議会
うち、
15:20~15:40
研究報告 筑波大学附属中学校主幹教諭 関谷文宏
15:40~16:00
質疑応答
16:00~16:20
指導講評 玉川大学教育学部教授 樋口雅夫氏